carebase(ケアベース)コラム

2025.11.20 ケアベース導入事例

ケアベース導入で何が変わる?現場の声から見る効果と成功事例【施設実績公開】

はじめに

近年介護現場では、外国籍スタッフの増加や職種ごとの連携が増えたことで、指導の属人化やミスコミュニケーションが離職や事故の要因になりやすいという声も多く聞かれます。

 

こうした背景から、現場の情報を統一し、スタッフ全員が同じ基準で動ける環境をつくる手段として、動画マニュアルをはじめとした介護ICTツールの活用が注目されています。

しかし、

「本当に効果があるのか?」

「うちの施設でも使いこなせるのか?」

「導入したらどれだけ変わるのか?」

という不安や疑問は尽きません。導入費用や現場の負担を考えると、最後の一歩を踏み出せずにいる管理者の方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、そうした導入直前の不安を解消し、判断材料としていただくために、実際にケアベースを導入した施設のリアルな声と効果を丁寧に紹介します。

導入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

施設紹介 – 埼玉県の介護老人保健施設「ぽっかぽか」

施設名  :社会福祉法人 大樹会 介護老人保健施設 ぽっかぽか

所在地  :埼玉県白岡市

種別   :介護老人保健施設(老健)

導入時期 :2025年3月

利用プラン:マニュアルライト

      ※補助金利用なし ※旧プラン名

 

今回ケアベースを導入したのは、埼玉県白岡市に位置する社会福祉法人 大樹会 介護老人保健施設 ぽっかぽかです。

地域に根ざした老健として、入所・通所・ショートステイなど幅広いサービスを提供し、利用者の在宅復帰と生活支援を支える役割を担っています。

 

「ぽっかぽか」では、職員の増減や経験値の違い、外国籍スタッフの存在など、さまざまな要素が加わることで、指導の属人化や伝達のばらつきといった悩みが生じていました。

 

こうした課題を解消し、誰が見ても同じ基準で動ける仕組みをつくるため、同施設では2025年3月にケアベースを導入しました。

導入前に抱えていた課題

「ぽっかぽか」では、日々のケアを滞りなく提供するために多くのスタッフが連携しています。しかし、現場では長年にわたって教育・情報共有・コミュニケーションに関する課題が積み重なっていました。

ミスコミュニケーションが離職や事故の要因に

表面化していた課題の一つが、スタッフ間での伝達ミスや解釈の違いによるトラブルでした。
特に新人職員の場合、「言った・言っていない」「そう教わったと思っていた」など、認識のズレが事故やストレスにつながり、離職の原因にもなる状況が見られました。

管理者は「これは個々の能力の問題ではなく、“情報が統一されていないこと”が真の原因だ」と感じていたものの、現場では改善に手が回らない日々が続いていました。

指導が属人化し、習熟度にばらつきが生じていた

新人教育は担当者によって教える内容や順番が異なり、

・ある指導者は細かく丁寧に説明する
・別の指導者は実践しながら感覚的に伝える
 といった形で、“誰から教わるか”で習熟スピードが変わる状態になっていました。

そのため、同じ業務であっても
「Aさんに教わった手順とBさんに教わった手順が違う」
という事態が起き、業務品質を安定させにくいことが大きな悩みでした。

情報統一の重要性は認識していたが、着手できなかった

管理者自身は「業務手順を統一しなければ現場は変わらない」と理解していましたが、

・文章マニュアルを作る時間がない
・写真や動画を撮っても編集ができない
・現場の負担が大きく、整備が途中で止まってしまう
 という理由で、根本的な対策に踏み切れないまま時間が過ぎていました。

結果的に、「問題は見えているのに、手が打てない」というモヤモヤした状態が続いていたのです。

動画マニュアル化の必要性は感じていたが…

「動画で統一されたマニュアルがあれば一気に解決できるのではないか」というアイデアは以前からあったものの、 自施設だけで制作・管理するのは現実的ではないという壁がありました。

そんな中、ケアベースから届いた“動画マニュアルによる標準化”の提案が課題にフィットし、導入を検討しました。

導入の決め手となったポイント

ケアベース導入を決めた背景には、現場の課題を的確に解決できる手段があったことが大きな理由です。特に、以下のポイントが導入決定を後押ししました。

指導内容の統一化が可能

・動画マニュアルにより、誰が教えても同じ手順で教育ができる

・新人職員が事前に学習できるため、実地指導の時間が大幅に短縮される

何度でも見返せる反復学習

・紙や口頭での指導では難しい“繰り返し学習”をサポート

・職員自身が自分のペースで理解を深められる

外国籍スタッフへの教育効果

・言語や文化の違いによる理解の壁を、映像で補完

・言葉が完全にわからなくても、動作の流れを映像で把握できる

属人的な教育負担の軽減

・教える側の手間を減らし、管理者や経験者の負担を軽減

・職員全体のスキルを均一化することで、ミスや混乱を防ぐ

導入後の効果 – データと現場の声

ケアベースを導入後、教育・指導の効率化と現場スタッフの負担軽減に明確な効果が見られました。

特に、新人教育や指導の属人化が課題だった現場では、動画マニュアルの活用により、これまで課題だった点が大きく改善されています。

教育・指導の効率化

・新任職員の指導は、これまで担当者ごとに教え方が異なり、習熟度にばらつきが出ていました。

・動画マニュアルを導入したことで、統一された内容を何度でも繰り返し視聴可能に。

・結果として、管理者からは「事前に動画を見せておくだけで実地指導がスムーズになり、教える時間が短縮された」との声が寄せられています。

職員の理解度・満足度の向上

・導入後のアンケートでは、96%以上の職員が「内容が分かりやすく、現場で役立つ」と回答。

・職員の声:

 「動画通りに動くだけで理解できる」

 「映像・音声・テロップの三要素で頭に入りやすい」

 「紙のマニュアルでは得られない実感的な理解ができる」

 

これにより、新人スタッフは自分のペースで学べるだけでなく、復習や確認もしやすくなりました。

外国籍スタッフへの教育効果

言語や文化の違いにより、指導が難しかった外国籍スタッフに対しても、映像で動作の流れを示すことで理解が進むようになりました。

スタッフからは
・言葉が完全に聞き取れなくても、映像を見るだけで動作の流れがわかる
・文化や言語の壁を感じにくくなった
という声が上がっています。

管理者・現場スタッフの声

・事前に動画を見せておくと、実地での指導がとても楽になります

・何度も見返せるので復習になるし、教え方が統一できるのがありがたい

・管理者としても“どう教えるか”の参考になる

・新人が動画を見れば自分で解決できるので、他の職員への質問が減りました

・外国籍スタッフにも伝わりやすく、文化や言語の壁を感じにくくなった

・文章マニュアルよりも分かりやすく、誰でもすぐに使える

現場全体への効果

・動画マニュアルの導入により、指導の属人化が解消され、業務品質が均一化。

・質の安定により、現場スタッフの安心感と仕事の効率が向上。

・管理者の負担も軽減され、スタッフがよりケアに集中できる環境が整いました。

このように、ケアベースの導入は教育の効率化、理解度の向上、負担軽減、情報統一といった複数の側面で現場にポジティブな変化をもたらしています。

どの施設にケアベースが向いているか

「ぽっかぽか」の導入事例から見えてきたことは、ケアベースは単に動画マニュアルを作るだけでなく、教育効率や業務品質の改善につながる仕組みであるという点です。

そのため、以下のような施設では特に導入のメリットが大きいと考えられます。

教育負担が大きい施設

・新人教育に多くの時間や労力がかかっている

・教え方が担当者によって異なるため、習熟度にばらつきがある

 

ケアベースを使えば、統一された教育内容を動画で伝えられるため、教育負担を大幅に軽減できます。

多職種スタッフが連携する施設

・介護・看護・リハビリなど、複数職種が関わる業務が多い

・情報共有や手順の統一が難しく、コミュニケーションのズレが起こりやすい

 

映像で手順を可視化することで、職種間の認識を合わせやすくなります。

外国籍スタッフが在籍する施設

・言語や文化の違いで、口頭や文章での指導が難しい場合

 

動画を用いた視覚的な指導により、理解のスピードが向上し、教育のハードルを下げることができます。

業務品質や事故防止に課題がある施設

・記録や手順のばらつきでミスやトラブルが発生しやすい

・属人的な教育や情報伝達が原因で、業務の安定性が確保できていない

 

ケアベースによる標準化で、業務品質を均一化し、事故やミスのリスクを減らせます。

 

ケアベースは、特に教育負担が大きく、スタッフ間で情報や手順のズレが生じやすい施設に向いています。

今回の事例にあるように、導入によって現場の負担軽減と教育の効率化が同時に実現できるため、多くの施設で有効活用できるツールと言えます。

まとめ – ケアベース導入で現場が変わる理由

埼玉県白岡市の介護老人保健施設「ぽっかぽか」の導入事例から、ケアベースがもたらすメリットをまとめました。

教育の属人化が解消される

動画マニュアルにより、誰が教えても同じ内容で指導可能。

新人教育の時間を短縮し、管理者や先輩スタッフの負担を軽減。

理解度と定着率が向上する

職員が自分のペースで何度でも学習できるため、紙マニュアルでは難しかった“実感的な理解”が可能。

多様なスタッフでも教育が安定

外国籍スタッフも映像で動作の流れを把握でき、言語や文化の違いによる教育のハードルが下がる。

業務品質の均一化とミス防止

手順や情報の統一により、現場全体の業務品質が安定。事故やトラブルのリスクを減らせる。

これらの改善効果は、低コストかつ短期間で導入可能な点も大きな特徴です。

教育負担の軽減や業務の安定化、スタッフ全体の理解向上を一度に実現できるため、導入を迷っている施設の方は、ぜひケアベースへのお問い合わせをお待ちしております。

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