carebase(ケアベース)コラム

2025.11.22 ソフト・サービス紹介

carebase(ケアベース)の使い方完全ガイド―初期設定から日常業務まで徹底解説

【ケアベースとは ― 介護現場の「記録」と「教育」を一体で支えるプラットフォーム】

carebase(ケアベース)は、介護現場での記録業務、申し送り、新人教育、研修管理などを一体化して効率化する介護施設向けプラットフォームです。日常のバイタル測定や食事、排泄、入浴、服薬などの記録は標準テンプレートで簡単に入力でき、情報の確認漏れや認識のズレを防ぐことができます。

さらに、文章だけでは伝わりにくい身体介助や感染対策の手順も、動画・画像・文字で視覚的に学習可能です。管理者は研修進捗や受講状況を一元管理でき、教育の統一化と品質安定に貢献します。記録と教育、情報共有を同じ場所で完結できるcarebase(ケアベース)は、現場の業務効率化とサービス品質向上を同時に実現する、介護現場に欠かせないプラットフォームです。

【carebase(ケアベース)でできること ― 主要機能と現場での活用イメージ】

carebase(ケアベース)は「記録」「情報共有」「教育」を三本柱に、介護現場の業務効率化を支援します。ここでは主要機能と現場での活用イメージを整理します。

1. 日常業務の効率化 ― 記録機能

carebase(ケアベース)の記録機能は、バイタル測定、食事、排泄、入浴、服薬などの基本業務をカバーするテンプレートを備えています。利用者ごとの注意点も自動表示され、入力漏れや認識違いを防ぎます。色分けされたテーブル型表示で、誰がいつ何を記録したかを瞬時に確認可能です。タブレットやPCからアクセスでき、フロアをまたぐ施設でもリアルタイムで情報を共有できます。

2. チーム連携の強化 ― 情報共有機能

交代制勤務や多職種連携の現場では、情報の途切れが課題になりがちです。carebase(ケアベース)では、申し送りや職員間の連絡をデジタル化し、リアルタイムで更新・確認できます。文字だけでなく画像や動画も添付できるため、褥瘡(じょくそう)の状態やリハビリ手順などを具体的に共有可能です。これにより、情報のズレや漏れを防ぎ、チーム全体でのケアの質を向上させます。

3. 教育・研修の一体化 ― 動画マニュアル機能

動画・画像・文字を組み合わせたマニュアルで、身体介助や感染対策の手順を視覚的に学習できます。記録画面やケアボード上で参照可能なため、業務中でも必要に応じて確認できます。管理者は研修進捗や法定研修の履歴を一元管理でき、教育の効率化と質の向上に役立ちます。

4. 管理者向けダッシュボード

ダッシュボード機能により、記録状況、職員の業務進捗、研修履歴、利用者ケア内容などを一画面で把握可能です。業務改善やリソース配分、教育計画の調整が迅速に行え、管理者の負担を軽減します。

【利用開始までの流れ ― 導入イメージ】

carebase(ケアベース)の導入は、現場の負担を抑えながらスムーズに運用へ移行できるよう、明確なステップに沿って進める仕組みになっています。以下は、動画マニュアルの導入から実際の活用開始までの流れです。

1.キックオフミーティング(約1時間)

現状の紙や口頭でのマニュアルを棚卸しし、課題を整理したうえで、動画で解決したいテーマを選定します。
併せて、導入のゴール設定や運用方針の確認、撮影内容・撮影日程・協力者の決定も行います。
台本作成が難しい場合は、carebase(ケアベース)が構成づくりをサポートしますので安心して進められます。

2. 動画撮影(1テーマあたり約1時間)

事前の打ち合わせ内容に沿って、施設内で普段どおりの業務風景を撮影します。
施設側には撮影場所と協力者の手配のみお願いし、撮影・アングルの調整はcarebase(ケアベース)が担当します。
そのため、専門的な準備は不要で、自然な業務の様子をそのまま動画に残すことができます。

3. 編集動画の確認(約1時間)

撮影から約2週間で編集が完了し、オンラインなどで初回確認を行います。
必要に応じてフィードバックをいただき、編集内容の調整を繰り返して完成度を高めていきます。
テロップや補足説明などもこの段階で加えるため、現場で使いやすい教材に仕上がります。

4. 最終確認と運用方法の策定(約1時間)

完成した動画を確認し、日常業務や研修のどの場面で活用するかを具体的に決めます。
例として、新人研修での活用、管理者会議での共有、ケア手順統一のための日常的な参照などがあります。
あわせて、職員アンケートの実施方法も決定します。
動画は YouTubeの限定公開リンクとして提供され、URLやQRコードを使って簡単に共有できます。

5.アンケート回収・次回テーマ決定(約1〜1.5時間)

職員アンケートの結果や視聴データをもとに、運用改善を検討します。
そのうえで、次回作成する動画テーマや撮影日程を調整します。
なお、集計や分析はcarebase(ケアベース)が担当しますので、施設側は結果を確認し、方向性を決めるだけで進められます。

【スケジュールの目安】

1テーマが完結するまで、約6週間が目安となっています。

・キックオフ〜撮影:1週間
・撮影〜編集完了:2週間
・編集〜最終確認:1週間
・最終確認〜アンケート回収:2週間

繁忙期や監査月などは、施設の状況に合わせて柔軟にスケジュール調整が可能です。

【繰り返し運用で得られる効果】

5ステップを繰り返すことで、紙や口頭でのマニュアルが動画として次々に蓄積され、
施設全体で統一した教育体系を確立しやすくなります。
これにより、

・ケア手順の統一
・新人教育の効率化
・職員間の認識のズレの改善
・サービス品質の安定化

などが期待でき、長期的にみても介護現場の質向上につながります。

【carebase(ケアベース)の記録機能の使い方 ― 日々の記録を最短で・正確に残す】

carebase(ケアベース)の記録機能は、業務負担を減らしつつ、正確で漏れのない記録を可能にします。テンプレートに沿って順序立てて入力することで、日常業務を効率的に記録できます。バイタルや食事、排泄、入浴、服薬などを入力すると、関連マニュアルがリンクされ、その場で確認可能です。

夜勤中の急な体調変化にも、記録画面から対応手順や必要情報を確認でき、業務を止めることなく正確に記録できます。記録内容はリアルタイムで共有され、チーム全体の情報が常に最新に保たれます。操作画面は直感的で視覚的に理解しやすく、介護ソフトに不慣れな職員でも迷わず入力可能です。

【carebase(ケアベース)の申し送り・情報共有の使い方 ― チーム連携を止めない仕組み】

申し送り機能は、交代制勤務や多職種連携の中で情報が途切れないよう設計されています。文字だけでなく、画像や動画も添付可能で、状態変化やリハビリ手順を具体的に共有できます。記録と連動しているため、申し送り漏れを防ぎ、入居者の状態把握が容易になります。

情報共有はリアルタイム更新されるため、夜勤者もすぐに最新情報を確認できます。これにより、情報のズレや確認漏れによるトラブルを最小化し、チーム全体で統一されたケアが可能になります。

【carebase(ケアベース)の動画マニュアル機能の使い方 ― 教育を現場にフィットさせる方法】

carebase(ケアベース)の動画マニュアルは、文章だけでは伝わりにくい身体介助や感染対策の手順を、動画・画像・文字でわかりやすく学習できる機能です。記録画面やケアボードから即座に参照可能なため、業務中でも確認しながら学習が進められます。新人研修や既存職員のスキル確認にも活用でき、研修進捗や学習履歴は管理者が一元管理可能です。施設独自の教育フローに合わせたマニュアル作成もでき、現場運用にフィットさせやすいのが特徴です。

【管理者向けダッシュボード活用法 ― 分析・運営・研修管理を一元化】

ダッシュボード機能では、記録状況、職員の業務進捗、研修履歴、利用者ケア状況を一画面で確認できます。管理者は業務改善やリソース配分、教育計画を迅速に調整可能です。データに基づく運営判断ができるため、施設全体の質向上と効率化を同時に実現できます。

【carebase(ケアベース)を最大限活用する運用ポイント ― 施設に定着させるために】

carebase(ケアベース)を現場に定着させるには、以下のポイントが重要です。まず、日常業務に組み込み、記録・学習・情報共有を自然な流れで行える環境を整えます。次に、動画マニュアルやテンプレートを活用し、職員間での認識の統一を図ります。最後に、管理者はダッシュボードを定期的に確認し、業務改善や教育計画に反映させることが定着の鍵です。無理のないペースでの運用を意識することで、職員の負担を抑えつつ効率化を推進できます。

【まとめ ― carebase(ケアベース)が介護現場にもたらす変化と、使いこなしの未来像】

ケアベースは、介護現場での記録、情報共有、教育・研修を一体化したプラットフォームです。日常業務を効率化しつつ、職員教育の質を維持・向上させることで、施設全体のサービス品質向上に貢献します。導入から利用開始までの明確なステップ、直感的な操作性、管理者向けのデータ可視化により、現場の負担を最小限に抑えつつ、業務の標準化と効率化を実現します。

継続的な動画マニュアル作成と運用改善により、施設独自の教育体系が定着し、介護現場における知識と技能の標準化、サービス品質の安定化が期待できます。carebase(ケアベース)は、現場の混乱を減らし、職員がケア本来の業務に集中できる環境づくりを支援する、介護現場に欠かせないプラットフォームです。

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