carebase(ケアベース)コラム

2026.5.24

介護施設の情報共有を効率化する方法|申し送り・記録・研修を一元化するコツ

はじめに:介護施設の情報共有は“仕組み化”が重要になっている

介護施設では日々、多くの情報共有が発生しています。
利用者様の体調変化、食事・服薬状況、事故報告、申し送り、研修内容など、共有すべき情報は多岐にわたります。
しかし実際の現場では、課題を抱える施設も少なくありません。

特に人手不足が続く介護業界では、情報共有の非効率は現場負担の増加だけでなく、ケア品質や安全性にも大きく影響します。
そこで重要になるのが、“情報共有の仕組み化”と“デジタル化”です。

本記事では、介護施設で起こりやすい情報共有の課題を整理しながら、申し送り・記録・研修を効率化する方法をわかりやすく解説します。

なぜ介護施設では情報共有が難しくなるのか

申し送りが口頭中心になっている

介護現場では、シフト制勤務の関係でスタッフ同士が長時間顔を合わせることが難しく、短時間で申し送りを行うケースが多くあります。

特に、利用者様の体調変化や注意事項などは、正確かつ迅速に共有されなければなりません。
口頭のみの運用では、どうしても情報の属人化や伝達ミスが発生しやすくなります。

紙の介護記録で情報が分散している

紙の介護記録を中心に運用している施設では、必要な情報を探すだけでも時間がかかります。
例えば、

  • バイタル記録
  • 食事・排泄記録
  • ヒヤリハット報告
  • ケア内容の履歴

などが別々に管理されている場合、確認作業が煩雑になりやすいのが実情です。
さらに、紙運用では転記ミスや記入漏れも発生しやすく、最新情報の共有が遅れる原因にもなります。

教育・研修内容が属人化しやすい

新人教育や外国人スタッフへの指導も、介護施設における大きな課題の一つです。
現場では、

  • ベテランスタッフごとに教え方が違う
  • マニュアルが紙で更新されていない
  • 口頭説明が中心になっている

といったケースも多く、教育品質にばらつきが出やすくなります。
教育内容が統一されていないと、スタッフごとの対応差が生まれ、ケア品質にも影響を与える可能性があります。

情報共有が非効率な施設で起こりやすい問題

申し送り漏れによるケアミス

情報共有不足によって最も注意すべきなのが、ケアミスや事故リスクの増加です。
例えば、

  • 食事制限の共有漏れ
  • 服薬内容の伝達不足
  • 転倒リスクの申し送り漏れ

などが発生すると、重大な事故につながる可能性があります。
介護現場では、小さな伝達漏れが大きなトラブルにつながるケースも少なくありません。

スタッフの残業や業務負担が増える

情報共有が整理されていない施設では、スタッフの業務負担も増加しやすくなります。
よくあるケースとして、

  • 記録作業が後回しになる
  • 同じ内容を何度も確認する
  • 必要な情報を探す時間が長い

といった状況があります。
結果として、記録業務が勤務時間内に終わらず、残業増加につながることもあります。

現場対応が特定スタッフに依存する

情報が個人の頭の中に蓄積されてしまうと、“その人しかわからない”状態が発生します。
例えば、

  • ベテランスタッフしか利用者様の状況を把握していない
  • 特定職員が休むと現場が回らない
  • 業務改善が進まない

といった属人化の問題です。
属人化は、離職リスクや運営負担の増加にもつながるため、早めの対策が重要です。

介護施設の情報共有を効率化する方法

1.申し送り内容を標準化する

まず重要なのは、申し送りルールを統一することです。
例えば、

  • 共有項目を決める
  • 記録フォーマットを統一する
  • 優先度を明確にする

など、誰が見ても理解しやすい形に整理することで、情報漏れを防ぎやすくなります。
テンプレート化された運用は、新人スタッフでも対応しやすく、教育負担軽減にもつながります。

2.介護記録をデジタル化する

情報共有の効率化には、介護記録のデジタル化も効果的です。
スマホやタブレットを活用すれば、現場でリアルタイム入力・共有が可能になります。
デジタル化による主なメリットは以下の通りです。

  • 記録作業の時間短縮
  • 情報検索がしやすい
  • 転記ミスを減らせる
  • 最新情報をすぐ確認できる
  • 写真・動画も共有できる

特に、複数フロアや多拠点運営を行う施設では、リアルタイム共有の効果を実感しやすくなります。

3.研修・マニュアルを一元管理する

教育効率化には、マニュアルや研修情報を一元管理することも重要です。
例えば、

  • 動画マニュアル
  • 手順書
  • 研修資料
  • 注意事項

などをクラウド上で共有すれば、スタッフが必要なタイミングで確認できます。
また、多言語対応ができる仕組みを導入すれば、外国人介護職員への教育負担軽減にもつながります。

情報共有をデジタル化する際の注意点

現場で使いやすい操作性を重視する

どれだけ高機能なシステムでも、現場で使いづらければ定着しません。
特に介護現場では、

  • ITに不慣れなスタッフでも使いやすいか
  • 入力が複雑すぎないか
  • スマホ操作に対応しているか

といった視点が重要です。
“誰でも簡単に使えること”は、導入成功の大きなポイントになります。

段階的に導入を進める

情報共有のデジタル化は、一気にすべて切り替える必要はありません。
まずは、

  1. 申し送り共有
  2. 介護記録
  3. マニュアル管理

など、優先度の高い部分から段階的に導入するのがおすすめです。
小規模運用から始めることで、現場負担を抑えながら定着しやすくなります。

セキュリティ対策も確認する

介護施設では、利用者様の個人情報を扱うため、セキュリティ対策も欠かせません。
導入前には、

  • 通信暗号化
  • クラウド管理体制
  • アクセス権限設定
  • バックアップ体制

などを確認しておくことが重要です。
安全に運用できる環境を整えることで、安心して情報共有を進められます。

介護施設の新人教育のイメージ

情報共有を効率化すると介護現場はどう変わる?

情報共有の改善は、単に「連絡がしやすくなる」だけではありません。
現場全体の業務効率やケア品質、スタッフの働きやすさにも大きく影響します。

ここでは、情報共有を効率化することで期待できる変化を紹介します。

スタッフ間の連携がスムーズになる

情報共有が整理されると、スタッフ同士の連携が取りやすくなります。
例えば、

  • 利用者様の体調変化
  • 当日の注意事項
  • レクリエーションの変更
  • 食事・服薬情報

などをリアルタイムで確認できれば、確認作業や聞き直しの回数を減らせます。
また、「誰に聞けばいいかわからない」という状況も減り、業務全体がスムーズに進みやすくなります。

新人スタッフが業務を覚えやすくなる

情報共有の仕組みが整っている施設では、新人教育も効率化しやすくなります。
例えば、マニュアルや研修動画をいつでも確認できる環境があれば、

  • 教える内容のばらつきが減る
  • 同じ説明を何度も行う負担を減らせる
  • 新人スタッフが自主的に学習しやすくなる

といったメリットがあります。
教育内容を標準化することで、施設全体のケア品質向上にもつながります。

管理者の確認業務も効率化できる

情報共有が一元化されると、管理者側の負担軽減にもつながります。
紙や口頭中心の運用では、

  • 記録確認
  • 申し送り内容の把握
  • 研修状況の確認

などに多くの時間が必要になります。
しかし、デジタル上で情報をまとめて管理できれば、必要な情報をすぐ確認でき、管理業務を効率化しやすくなります。
結果として、現場改善やスタッフフォローなど、本来注力したい業務に時間を使いやすくなります。

情報共有の改善は“働きやすい職場づくり”にもつながる

介護業界では、人材確保や定着率向上も大きな課題となっています。
その中で、情報共有のしやすさは、スタッフの働きやすさにも直結します。
例えば、

  • 必要な情報がすぐ見つかる
  • 申し送り漏れの不安が減る
  • 業務のやり直しが減る
  • 新人でも業務を理解しやすい

といった環境が整えば、スタッフの心理的負担軽減にもつながります。
また、属人化が解消されることで、「特定スタッフに負担が集中する状態」を防ぎやすくなるのも大きなメリットです。
情報共有の効率化は、業務改善だけでなく、“長く働きやすい職場づくり”の一歩にもなります。

情報共有の効率化には“記録・連絡・教育”の一元化が重要

複数ツール運用はかえって非効率になる

現場では、

  • 紙の記録
  • Excel管理
  • LINE連絡
  • 紙マニュアル

など、複数ツールが混在しているケースも少なくありません。
しかし、管理方法がバラバラになると、

  • 情報を探しにくい
  • 最新情報がわからない
  • 確認漏れが起きる

といった問題が起きやすくなります。

一元化で現場の負担を減らせる

申し送り・記録・研修を一元管理できれば、情報共有は大幅に効率化できます。
一元化によって期待できる効果は、

  • 情報確認時間の短縮
  • ケア品質の均一化
  • 教育負担の軽減
  • 属人化防止
  • 管理者業務の効率化

などです。
現場スタッフだけでなく、管理者側の運営負担軽減にもつながります。

まとめ

介護施設では、申し送り漏れや紙記録による情報分散、教育の属人化など、情報共有に関する課題が現場負担の増加につながりやすくなっています。
特に、口頭・紙・複数ツールが混在した運用では、確認作業や伝達ミスが発生しやすく、ケア品質や業務効率にも影響を与えます。
そのため、

  • 申し送りの標準化
  • 介護記録のデジタル化
  • 研修・マニュアルの一元管理

を進めることが重要です。
情報共有の仕組みを整えることで、スタッフの負担軽減だけでなく、施設全体の業務改善やケア品質向上にもつながります。
「情報共有をもっとスムーズにしたい」「現場の属人化を改善したい」と感じている施設様は、まずは情報管理の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。

介護施設の情報共有を効率化するならcarebase(ケアベース)

介護施設の情報共有を効率化するには、申し送り・記録・研修を一元管理できる環境づくりが重要です。
carebase(ケアベース)なら、

  • 介護記録
  • 申し送り共有
  • マニュアル・研修管理

をまとめて管理でき、現場の情報共有をスムーズに行えます。
スマホ・タブレットにも対応しているため、現場でそのまま入力・確認でき、記録業務の負担軽減にもつながります。

また、動画マニュアルや多言語対応機能により、新人教育や外国人スタッフ教育の効率化にも活用可能です。
「情報共有の漏れを減らしたい」「紙運用を見直したい」という施設様は、ぜひcarebase(ケアベース)をご活用ください。

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