carebase(ケアベース)コラム
2025.8.18 介護ICT導入・業務効率化
よくある質問をまとめて解説!介護ICT導入のリアルな疑問10選
この記事で解決できること
介護ICTシステムの導入を検討している施設管理者や現場スタッフが抱える「よくある疑問」について、実践的な答えをお届けします。導入前の不安解消から運用開始後の課題まで、リアルな質問に基づいて詳しく解説いたします。
介護現場でのICT導入は、業務効率化や人材不足解消の切り札として注目されています。しかし、実際の導入となると「本当に現場で使いこなせるのか?」「コストに見合う効果があるのか?」といった様々な疑問や不安が生まれるのも事実です。
本記事では、介護施設からよく寄せられる10の質問について、2025年8月時点での最新情報をもとに、わかりやすく解説いたします。
介護ICT導入のリアルな疑問10選
Q1 導入費用が心配です。初期投資はどの程度必要ですか?
回答
介護ICTシステムの初期費用は、選択するシステムによって大きく異なります。一般的には月額1万円~5万円程度からスタートできるシステムが多く、初期設定費用として10万円~50万円程度が相場となっています。
参考事例:
例えば、2025年8月にβ版提供を開始したケアベースでは、初期費用0円でスタートできる料金体系を採用しており、導入時の負担を大幅に軽減できます。重要なのは、初期費用だけでなく運用コストや効果を総合的に評価することです。記録業務の時短効果を考慮すると、多くの施設で導入から6か月~1年程度でコストメリットを実感できています。
重要なのは、初期費用だけでなく運用コストや効果を総合的に評価することです。記録業務の時短効果を考慮すると、多くの施設で導入から6か月~1年程度でコストメリットを実感できています。
Q2 高齢のスタッフでも使いこなせるでしょうか?
回答
この質問は非常に多く寄せられますが、現在の介護ICTシステムは直感的な操作を重視して設計されており、年齢を問わず利用いただけます。
使いやすさの工夫
- 大きなボタンとわかりやすいアイコン
- 紙の記録表に近いレイアウト
- 音声入力機能の搭載
- 段階的な導入サポート
サポート体制
- 個別レクチャーの実施
- 操作動画マニュアルの提供
- 電話・メールでの随時サポート
- 現場訪問による指導
実際の導入事例では、60代・70代のスタッフも2週間程度で基本操作をマスターできています。重要なのは、スタッフの不安に寄り添ったサポート体制を選ぶことです。
Q3 既存の業務フローを大幅に変更する必要がありますか?
回答
現在の介護ICTシステムは既存業務に馴染みやすい設計が主流となっており、大幅な業務変更は必要ありません。
段階的導入のメリット
- 第1段階: 紙との併用から開始(1~2か月)
- 第2段階: 一部機能のデジタル化(1~2か月)
- 第3段階: 完全デジタル移行(1か月)
例えば、ケアベースのような現場起点で設計されたシステムでは、紙の記録表に近いテーブル型UIを採用しており、従来の記録方法とほぼ同じ感覚で利用できます。
むしろ、記録漏れの防止や申し送りの自動化により、業務負荷は軽減されるケースが大半です。
Q4 セキュリティ面での不安があります。個人情報は安全ですか?
回答
介護ICTシステムのセキュリティは、医療情報システムの安全管理ガイドラインに準拠した厳格な基準で構築されています。
- 暗号化通信: SSL/TLS暗号化により通信内容を保護
- アクセス制御: 職員ごとの権限設定と認証システム
- データバックアップ: 自動バックアップと災害対策
主なセキュリティ対策
- 二要素認証による本人確認強化
- 操作ログの自動記録と監査機能
- 定期的な脆弱性診断と対策実施
- 第三者機関によるセキュリティ認証取得
クラウドサービスは、実際には施設内サーバーよりも高いセキュリティレベルを維持できるケースが多く、大手企業の運営するサービスであれば安心してご利用いただけます。
Q5 導入効果はどの程度期待できますか?
回答
介護ICT導入により、多くの施設で定量的・定性的な効果が確認されています。
定量的効果
- 記録業務時間: 30~50%削減
- 申し送り時間: 20~40%短縮
- 記録漏れ: 80%以上削減
- 情報共有スピード: 3倍向上
定性的効果
- 職員の働きやすさ向上
- 利用者ケアの質向上
- 家族への情報提供強化
- 職員の定着率改善
実例:
50床の特養施設では、記録業務の効率化により職員1人当たり月20時間の業務時間削減を実現。これにより直接ケア時間を増やし、利用者満足度も向上しました。効果の大きさは施設の現状や導入方法によって変わりますが、適切に導入すれば半年以内に明確な効果を実感できる施設が大多数です。
Q6 システムトラブルが起きた時の対応は大丈夫ですか?
回答
現在の介護ICTシステムは99.9%以上の稼働率を維持しており、トラブル時にも迅速な対応体制が整備されています。
緊急時対応体制
- 平日日中: 電話サポート(即時対応)
- 夜間・休日: 緊急連絡先(重大障害時)
- 復旧目標: 軽微な問題1時間以内、重大な問題4時間以内
予防対策
- 24時間システム監視
- 自動バックアップ機能
- 冗長化されたサーバー構成
- 定期メンテナンス実施
トラブル時の対応
- 紙記録への一時的切り替え手順
- 復旧後のデータ同期支援
- 操作サポート強化
- 再発防止策の検討・実施
また、クラウドシステムの場合、データ消失のリスクも極めて低く、万が一のトラブル時にも業務継続性を確保できます。
Q7 現在使用している他のシステムとの連携は可能ですか?
回答
多くの介護ICTシステムは他システムとの連携機能を標準装備しており、既存システムを活かしながら導入できます。
連携可能なシステム例
- 請求管理システム(国保連請求)
- バイタル測定機器(血圧計・体温計)
- 薬剤管理システム
- 勤怠管理システム
- LIFE(科学的介護情報システム)
連携のメリット
- 重複入力の削減
- データ一元管理
- 業務フロー最適化
- データ分析精度向上
- コスト削減
導入前チェック:
既存システムとの連携可能性は、システム選定の重要なポイントです。導入前に必ず連携範囲と方法を確認しましょう。API連携、CSV出力入力、手動連携など、複数の選択肢から最適な方法を選べます。
最新のシステムでは標準的なデータ形式に対応しており、異なるメーカー間でもスムーズな連携が可能になっています。
Q8 スタッフの研修や教育はどの程度必要ですか?
回答
現代の介護ICTシステムは直感的な操作を重視しており、従来と比べて研修時間は大幅に短縮されています。
標準的な研修スケジュール
- 1週目: 基本操作研修(2時間×2回)
- 2週目: 実践練習(業務時間内で実施)
- 3週目: フォローアップ研修(1時間)
- 1か月後: 習熟度確認・個別サポート
サポート体制
- 動画マニュアル:繰り返し視聴可能な操作動画
- 個別指導:苦手な職員への特別サポート
- チーム研修:職場内でのペア学習制度
工夫例:
ケアベースのようなシステムでは、動画マニュアルと記録機能が連携しており、操作に迷った時にその場で手順動画を確認できるため、研修後のフォローアップも効率的に行えます。
重要なのは、スタッフのペースに合わせた段階的な導入です。焦らずに確実に習得できるよう、十分なサポート期間を設けることが成功の鍵となります。
Q9 システム導入後のサポート体制はどうなっていますか?
回答
介護ICTシステムでは、導入後の継続的なサポートが非常に重視されており、多層的なサポート体制が整備されています。
技術サポート
- 平日9:00-18:00の電話サポート
- メール・チャットでの随時相談
- リモート操作による問題解決
- 緊急時の24時間対応窓口
運用サポート
- 定期的な活用度診断
- 業務改善提案
- 新機能の案内・研修
Q10 その他(導入・運用に関する疑問):法改正への対応は?
回答
多くの介護ICTシステムは、施設のニーズに合わせて帳票のカスタマイズや法改正への迅速な対応を行っています。
カスタマイズ可能な項目
- ケアプランやアセスメントシートのレイアウト
- 各種記録表の項目
- 統計データや分析レポートの出力形式
- 職員のアクセス権限
法改正への対応
- 法改正に関する情報提供
システムの選定時には、柔軟なカスタマイズ性と法改正への対応スピードを確認することが重要です。特に、介護報酬改定など制度変更が多い分野では、迅速なアップデートは業務継続に不可欠です。
多くのベンダーは、法改正情報をいち早くキャッチし、施行日までにシステムを改修して提供しています。これにより、施設側での手作業による対応負担を軽減し、常に最新の制度に合わせた適切な運営が可能になります。
まとめ
介護ICTシステムの導入に関する10の疑問について解説してきました。技術の進歩により、以前と比べて導入障壁は大幅に下がり、多くの施設で確実な効果を実感できるようになっています。
導入成功のための3つのポイント
- 現場のニーズに合ったシステム選択:機能の豊富さより、使いやすさを重視
- 段階的な導入アプローチ:一度にすべてを変えず、徐々に拡大
- 充実したサポート体制の活用:導入後のフォローアップを重視
ケアベースのような現場起点で設計されたシステムを選択することで、これらの成功ポイントをクリアしながら、スムーズな導入を実現できます。初期費用0円からスタートできるため、リスクを最小限に抑えながら効果を体験することが可能です。
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