carebase(ケアベース)コラム

2026.7.8

【2026年版】介護ソフトの選び方|比較ポイントと費用相場を解説

タブレットで介護記録ソフトの説明を受ける男性と介護士(介護ソフト選定のイメージ)

介護ソフトは記録・請求・申し送り・教育を電子化する業務支援システムで、近年はクラウド型が主流です。製品数が多く料金も「要問い合わせ」が並び、何を基準に選べばよいか判断しにくい領域でもあります。この記事では、製品を比べるための評価軸と費用相場、失敗を避けるポイントを解説します。

介護ソフトとは?選び方の前に押さえる前提

クラウド型とオンプレミス型の違い(利用端末・初期費用・アップデート)と選定前に洗い出すべき記録転記・申し送り・教育の3課題を整理した前提図

クラウド型・オンプレミス型の特性差と、選定前に確認すべき業務課題を整理(出所: 各社公式・厚生労働省 介護分野の生産性向上ポータルを基に作成)

介護ソフトは、利用者情報・介護記録・ケアプラン・介護報酬請求・申し送りなどを電子化し、現場と事務の業務を支える業務支援システムです。導入形態は大きくクラウド型とオンプレミス型に分かれ、近年はクラウド型が主流になっています。

クラウド型は、PC・タブレット・スマートフォンからアクセスでき、初期費用を抑えやすく、制度改定に伴うアップデートが自動で反映される点が特徴です。一方のオンプレミス型は自社サーバーに導入する方式で、カスタマイズ性は高いものの、初期費用とサーバー保守の負担が大きくなります。厚生労働省は介護現場の生産性向上に向けてICTの活用を進めており、介護ソフトはその中心的な手段に位置づけられています(2026年6月時点)。

製品を比べる前に、まず自施設で時間がかかっている工程を洗い出すことが出発点になります。記録の転記に時間を取られているのか、申し送りの抜け漏れが課題なのか、新人教育の標準化が進まないのか。課題の所在によって、重視すべき機能と適した製品が変わるためです。

介護ソフトを選ぶ5つの評価軸

対応サービス種別・料金体系・機能の強み・無料体験・導入実績/サポートの5評価軸を番号付きカードで整理した介護ソフト選定基準図

5つの評価軸で自施設の条件と照合し候補を絞り込む(出所: 本記事の比較項目(対応サービス種別・料金体系・機能・無料体験・導入実績)の整理を基に作成)

介護ソフトを選ぶ評価軸は、対応サービス種別・料金体系・機能の強み・無料体験・実績/サポートの5つが基本です。この5軸で自施設の条件と照らし合わせると、候補を絞り込みやすくなります。

製品ごとに強みは異なるため、「どれが一番優れているか」ではなく「自施設の業務にどれが合うか」という観点で比べることが大切になります。以下の5軸を、後半の比較一覧表と共通の基準として使います。

1. 対応サービス種別

デイサービス(通所介護)・訪問介護・訪問看護・特別養護老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・居宅介護支援など、自施設が提供するサービスに対応しているかを最初に確認します。汎用型は複数サービスをまとめて扱える一方、訪問看護やデイサービスに特化した製品は、その業態の業務フローに最適化されています。

2. 料金体系

月額や初期費用の金額だけでなく、料金体系の「型」を見ることが重要です。施設単位で定額の月額固定型、利用者数に応じて変わる従量課金型、数年分をまとめて買う使用権パック型では、同じ規模でも総コストが大きく変わります。型ごとの違いは後述の費用相場のセクションで詳しく扱います。

3. 機能の強み

記録・申し送り・教育(動画マニュアル)・介護報酬請求・リハビリ計画書のうち、どこに強い製品なのかを見極めます。自施設で最も時間がかかっている工程に強い製品を選ぶと、導入効果が出やすくなります。

4. 無料体験・トライアル

多くの製品が無料体験やデモを用意しています。期間内に現場の職員が実際に操作し、入力負担や既存業務との二重管理が起きないかを検証できるかが、導入後の定着を左右します。

5. 導入実績・サポート体制

導入件数の多さは、サポート体制の充実や制度改定への対応の早さ、サービス継続性の安心材料になります。電話・訪問・動画マニュアルなど、自施設のITリテラシーに合ったサポート手段があるかも確認します。

介護ソフトは「製品の優劣」より「5つの評価軸で自施設の業務に合うか」で選ぶことが、導入後の失敗を防ぐ起点になります。

サービス種別・施設規模別の選び方

デイサービス・訪問系・特養/入所・施設規模の4区分ごとに重視すべき機能の優先順位を整理した業態別の選び方マトリクス図

業態と施設規模で必要機能の優先順位が変わる点を4区分で整理(出所: Rehab Cloud・Care-wing・iBow・carebase(ケアベース)等の各社公式の対応サービス種別情報を基に作成)

デイ・訪問・特養などのサービス種別と施設規模によって重視すべき機能は変わり、自施設への適合確認が選び方の要点になります。同じ「介護ソフト」でも、業態が違えば必要な機能の優先順位が大きく異なるためです。

デイサービス(通所介護)の場合

デイサービスでは、機能訓練計画書の作成やリハビリ支援、送迎・実績管理が業務の中心になります。計画書作成や加算算定に時間がかかりやすい業態のため、これらの工程に強い製品を優先すると業務フローに合致しやすくなります。自施設の業務の中心が計画書・加算算定にあるなら、その領域に特化した製品を候補に含めて検討するのが合理的です。

訪問介護・訪問看護の場合

訪問系では、直行直帰に対応したスマホ記録、訪問予定とサービス提供実績の連動が鍵になります。外出先での記録入力や訪問スケジュール管理を前提に設計された製品かどうかを確認しましょう。事務所に戻らず記録を完結できるかが、訪問系の業務効率を左右します。

特別養護老人ホーム・入所施設の場合

特養などの入所施設では、24時間の記録・夜勤の申し送り・複数職種の情報共有が重要になります。記録・申し送り・教育を一画面で扱える一元化型や、シフト・拠点間でリアルタイムに共有できる製品が向いています。職員数が多い分、操作のしやすさと教育のしやすさが定着を左右します。

施設規模で変わる選び方

小規模事業所では、必要な機能に絞って低コストで運用できるか、職員がすぐ使いこなせるかが重視されます。逆に大規模・複数拠点では、拠点横断の情報共有や経営管理機能の有無が判断材料になります。規模が小さいほど「多機能で高額」より「必要十分でシンプル」が適合しやすく、規模が大きいほど統合管理の価値が高まります。

介護ソフトの費用相場と料金体系の3つの型

クラウド型介護ソフトの月額は、料金を公開している製品で約3,000〜45,000円超と幅があり、料金体系の型によって総コストが変わります。月額の数字だけを並べても比較にならないため、まず料金体系の「型」を理解することが先決です。

公開されている料金情報を横断して整理すると、介護ソフトの料金体系は次の3つの型に分けられます。

料金体系の型 特徴 公開実額の例(各社公式・2026年6月時点)
1. 月額固定型 施設単位・機能単位で定額。初期費用0円の製品が多く、規模が大きいほど割安になりやすい carebase(ケアベース):記録/マニュアル各月額30,000円・両方45,000円・初期費用0円キャンペーン
カイポケ:初期費用0円・月額制・違約金なし
2. 従量課金型 利用者数・職員数に応じて月額が変動。小規模では割安、規模拡大で増える。上限設定がある製品も トリケアトプス:220円/人〜(サービスの場合は上限5,500円)
3. 使用権パック型 数年分の使用権を一括購入。コスト予測がしやすいが初期負担が大きい ほのぼのNEXT:5年使用権パック

月額固定型のcarebase(ケアベース)は、記録システム・マニュアルシステムが各月額30,000円、両方の利用で月額45,000円、初期費用0円キャンペーンを実施しており、施設単位で月額が読みやすい料金体系です。同じく月額固定型のカイポケは初期費用0円・違約金なしで、機能や法改正対応のアップデート費用がかからない料金体系を公式に明示しています(カイポケ公式、2026年4月時点)。一方、従量課金型のトリケアトプスは利用者数に連動するため、利用者の少ない小規模事業所では費用を抑えやすい料金体系です(トリケアトプス公式、2026年6月時点)。

同じ「月額1万円前後」でも、従量課金型は利用者数が増えると総額が上がり、使用権パック型は初期にまとまった支出が必要で、月額固定型はその中間という具合に、実質コストの計算がまったく異なります。費用面での失敗を避けるには、提示された月額の数字ではなく、契約期間・追加課金の有無・機能範囲を含めた総コストで比較することが手がかりになります。

介護ソフトの費用は「月額いくらか」ではなく「料金体系の型を踏まえた総コストがいくらか」で比べるのが肝心です。

導入費用を抑えたい場合は、補助金の活用も選択肢になります。補助金の種類・補助率・申請手順は介護ソフトの補助金まとめ(種類・補助率・申請手順)で確認できます。

介護ソフト比較一覧|主要製品を同じ評価軸で比較

主要な介護ソフトを、対応サービス種別・料金体系・機能の強み・無料体験・導入実績の5軸で同じ基準に並べて比較できます。以下の一覧は各社公式サイトとトリケアトプスの介護ソフトシェアランキングで確認した導入件数データをもとに、同じ評価軸で整理したものです(2026年6月時点)。

料金が公式に公開されていない製品は「要問い合わせ」と記載しています。導入件数はトリケアトプスのシェアランキングで確認した数値で、ほのぼのNEXTとカイポケは各社公式でも実績を確認しています。

製品(運営会社) 対応サービス種別 料金体系・公開実額 機能の強み 無料体験 導入実績
carebase(ケアベース)(ウィルグループ) 特養・有料・グループホーム・デイ・訪問介護 月額30,000円〜・初期0円キャンペーン 記録・申し送り・動画マニュアル・11か国語を一元化 無料体験・デモ 100社以上
ほのぼのNEXT(NDソフトウェア) 施設・居宅・通所・訪問など広範 使用権パック(5年)/要問い合わせ 音声入力・AIケアプラン・幅広いラインナップ 無料デモ 72,600事業所
カイポケ(エス・エム・エス) 居宅・通所・訪問・訪問看護・放デイ等 初期費用0円・月額制・違約金なし 記録から請求への連動・経営支援サービス 2か月無料 60,000件以上
ワイズマンシステムSP(ワイズマン) 介護業務全般 要問い合わせ バージョンアップ作業不要・幅広い対応 要問い合わせ 61,200事業所超
カナミック(カナミックネットワーク) 居宅・施設・地域密着 要問い合わせ 地域医療連携・リアルタイム共有 要問い合わせ 50,247件
WINCARE(富士通Japan) 施設・居宅 要問い合わせ レセプト機能・大手の安定性 要問い合わせ 21,000件
ケアカルテ(ケアコネクトジャパン) 施設中心 要問い合わせ 記録機能を重視 要問い合わせ 19,000件
介舟ファミリー(日本コンピュータコンサルタント) 介護・障害福祉に幅広く対応 要問い合わせ 高い操作性 あり 17,000件
まもる君クラウド(インタートラスト) 広範囲の機能 月額(低価格帯)/要問い合わせ コストパフォーマンス 60日間 7,100件
トリケアトプス(岡谷システム) 施設・居宅・通所・訪問 従量課金220円/人〜(上限5,500円) 利用者数連動の料金 最大3ヶ月 6,000件
ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ) 施設・居宅・通所 クラウド/要問い合わせ 見やすく入力が簡単 2か月無料 6,000件
ケア樹(グッドツリー) 施設・居宅・通所 事業規模別3プラン/要問い合わせ 使いやすいデザイン あり
Care-wing(ロジック) 訪問系に特化 クラウド/要問い合わせ 訪問記録・直行直帰対応 あり
Rehab Cloud(Rehab for JAPAN) デイサービス特化 クラウド/要問い合わせ リハ計画書最短3分・入力60%削減・AI動作分析 あり グッドデザイン賞2022/2024
iBow(訪問看護特化ベンダー) 訪問看護特化 要問い合わせ 訪問看護・毎月のバージョンアップ あり
ブルーオーシャン(ブルーオーシャンシステム) 入所・通所・訪問・相談など多機能 要問い合わせ 紙感覚の操作性・音声入力 あり
ファーストケア(ビーシステム) 施設・居宅 柔軟な料金プラン/要問い合わせ プラン選択の柔軟さ あり 4,000件

この一覧から分かるのは、製品ごとに強みの方向が分かれていることです。carebase(ケアベース)は記録・申し送り・教育の一元化と多言語対応に強く、Rehab Cloudはデイサービス、Care-wingやiBowは訪問系に特化し、ほのぼのNEXT・ワイズマン・カイポケのような大手は導入件数が多く幅広いサービスに対応するというように、特化の方向が異なります。比較表の中で順位や優劣を付けるのではなく、自施設の業態と課題に照らして、この5軸で候補を3つ程度まで絞り込むのが現実的な進め方です。

タイプ別|主要介護ソフトの特徴と向いている施設

比較表の各製品について、強みと向いている施設を整理します。「機能一元化型」「大手・実績重視型」「業態特化型」「コスト・操作性重視型」の4タイプに分けると、自施設の課題と照らして候補を選びやすくなります。タイプはあくまで強みの方向を示す目安で、各社とも複数の領域に対応している点には留意してください。

機能一元化型

carebase(ケアベース)(ウィルグループ)

carebase(ケアベース)は、介護記録・申し送り・動画マニュアル(教育)・11か国語の翻訳を一画面で一元化するクラウド型の介護ソフトです。記録漏れ防止アラートや複数シフト・拠点間のリアルタイム共有に対応し、導入実績は100社以上です。記録・申し送り・教育が分散している施設や、外国人スタッフの教育標準化を進めたい施設に向いています。詳細は後述します。

記録・申し送り・教育の一元化はcarebase(ケアベース)の機能で対応できます。

大手・実績重視型

ほのぼのNEXT(NDソフトウェア)

ほのぼのNEXTは72,600事業所を超える導入実績を持つ、業界トップクラスのシェアを誇る介護ソフトです(NDソフトウェア公式、2025年4月時点)。音声入力やAIケアプラン、介護保険・障害福祉・財務・給与まで含む幅広いラインナップが特徴で、料金は5年間の使用権パック型です。施設・居宅・通所・訪問まで広く対応し、コストを数年単位で予測しやすいため、機能をもれなく揃えたい中〜大規模法人に向いています。

ワイズマンシステムSP(ワイズマン)

ワイズマンシステムSPは61,200事業所を超える利用実績を持つ、介護ソフト業界のパイオニア的存在です。事業所の追加やバージョンアップが作業不要で利用でき、介護業務全般に対応する点が強みです。料金は要問い合わせですが、専用サポートサイトや通信サポートが整っており、安定運用を重視する施設に向いています。

カナミック(カナミックネットワーク)

カナミックは50,247件の導入実績を持ち、地域医療連携やリアルタイムの情報共有に強い介護ソフトです。売上・入金管理の見える化や、チーム連携機能を備え、スマートフォンでの記録入力にも対応しています。複数施設や地域包括ケアの連携を重視する事業所に適しています。

WINCARE(富士通Japan)

WINCAREは21,000件の導入実績を持つ、富士通Japanが提供する介護ソフトです。レセプト(介護報酬請求)機能と大手ベンダーならではの安定性が強みで、施設・居宅に対応します。請求業務の正確性とシステムの信頼性を重視する施設に向いています。

業態特化型

Rehab Cloud(Rehab for JAPAN)

Rehab Cloudは、デイサービス(通所介護)に特化した科学的介護ソフトです。リハビリ計画書を最短3分で作成でき、入力文字数を60%削減した実績を公開しています。AI動作分析やアウトカムの可視化に対応し、2022年・2024年度にグッドデザイン賞を受賞しています(Rehab Cloud公式、2026年6月時点)。同社が公開する事例では、ある事業所で残業時間が従来の5分の1に削減されたケースもあり、計画書作成や加算算定の負担が大きい通所系の施設に向いています。

Care-wing(ロジック)

Care-wingは、訪問系サービスに特化した記録ソフトです。直行直帰のニーズに応えるスマホ記録に対応し、外出先からの訪問記録入力やスケジュール管理を前提に設計されています。事務所に戻らず記録を完結させたい訪問介護・訪問入浴の事業所に適しています。

iBow(訪問看護特化ベンダー)

iBowは訪問看護に特化した介護ソフトで、毎月のバージョンアップで機能が更新される点が特徴です。訪問看護の記録・計画・報告書作成の業務フローに最適化されており、訪問看護ステーションに向いています。

ブルーオーシャン(ブルーオーシャンシステム)

ブルーオーシャンは、紙に書き込むような直感的な操作性を追求した介護ソフトです。PCが苦手な職員や初めてのシステム導入にも配慮されており、帳票フォーマットを法人独自の様式に柔軟に調整できます。音声入力や申し送り機能にも対応し、入所・通所・訪問・相談など多機能に対応する点も強みです。システム導入のハードルを下げたい施設に向いています。

コスト・操作性重視型

カイポケ(エス・エム・エス)

カイポケは60,000件以上の導入実績を持ち、初期費用0円・違約金なし・月額制というシンプルな料金体系が特徴です(カイポケ公式、2026年4月時点)。タブレットやスマホで入力した記録が請求や帳票と連動し、スマホレンタルや口座振替などの経営支援サービスも利用できます。2か月の無料体験があり、同社が公開する事例では、ある事業所で年間約100万円・月15時間のコスト削減につながったケースが紹介されています。導入のしやすさと経営支援を重視する事業所に向いています。

まもる君クラウド(インタートラスト)

まもる君クラウドは7,100件の導入実績を持ち、コストパフォーマンスの高さで評価される介護ソフトです。60日間の無料体験があり、広範囲の機能をカバーしながら低価格帯で導入できる点が強みです。費用を抑えつつ必要な機能を確保したい小〜中規模の事業所に向いています。

トリケアトプス(岡谷システム)

トリケアトプスは、従量課金220円/人〜(サービスの場合は上限5,500円)という、利用者数に連動する料金体系が特徴です(トリケアトプス公式、2026年6月時点)。最大3ヶ月の無料体験があり、施設・居宅・通所・訪問に対応します。利用者数が少ない小規模事業所では費用を抑えやすいため、規模に応じてコストを最適化したい事業所に向いています。

ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ)

ナーシングネットプラスワンは6,000件の導入実績を持ち、見やすく入力が簡単な画面設計で評価される介護ソフトです。2か月の無料体験があり、施設・居宅・通所に対応します。職員のITリテラシーに幅がある現場で、入力の分かりやすさを重視する施設に向いています。

介舟ファミリー(日本コンピュータコンサルタント)

介舟ファミリーは17,000件の導入実績を持ち、高い操作性と継続率の高さで支持される介護ソフトです。介護保険だけでなく障害福祉サービスにも幅広く対応する点が特徴で、介護と障害福祉を併設する事業所に向いています。

ケア樹(グッドツリー)

ケア樹は、使いやすいデザインに定評があり、事業規模に合わせて3つのプランから選べる介護ソフトです。施設・居宅・通所に対応し、規模や予算に応じて段階的に機能を選択できるため、将来の事業拡大を見据えて柔軟に運用したい事業所に向いています。

ファーストケア(ビーシステム)

ファーストケアは4,000件の導入実績を持ち、柔軟に選べる料金プランが特徴の介護ソフトです。施設・居宅に対応し、必要な機能とコストのバランスを取りやすい点が強みです。自施設の規模や業務範囲に合わせてプランを調整したい事業所に向いています。

「大手・高シェアだから安心」の落とし穴|規模適合で選ぶ

高シェアの製品は実績とサポートで安心感がある一方、小規模施設には機能過多・高コストになる場合があり、規模適合の確認が要点になります。「大手を選べば間違いない」という素朴な認識のまま選ぶと、自施設に合わない機能やコストを抱えることがあるためです。

導入件数で見ると、ほのぼのNEXTが72,600件、ワイズマンシステムSPが61,200件、カイポケが53,100件(カイポケ公式では60,000件以上)、カナミックが50,247件と、大手のシェアは一次データとして圧倒的です(トリケアトプスの介護ソフトシェアランキング、2026年6月時点。カイポケの件数は集計元により異なります)。この導入実績は、サポート体制の充実、制度改定への対応の早さ、サービスが撤退しにくい安定性という、見えにくいリスクを下げる材料になります。

ただし、シェアの高さは「全国規模での導入実績」を示す指標であり、「自施設の規模・サービス種別への適合」とは別の軸です。比較軸では、大手の多機能パッケージは中〜大規模施設では強みになる一方、利用者数の少ない小規模事業所では使わない機能まで含めて費用を払うことになり、オーバースペックになる場合があります。実際に、従量課金型のように利用者数に応じて料金が変わる製品や、機能を絞った低価格帯の製品が小規模向けに存在するのは、規模によって最適解が異なるためです。

シェアの高さは安心材料の一つとして受け止めつつ、それだけで決めるのではなく、自施設の規模とサービス種別への適合を別途確認することが、過剰投資を避けるうえで重要になります。

制度対応で選ぶ|LIFE・報酬改定・補助金(介護テクノロジー導入支援事業)

LIFE対応や介護記録ソフト・ICTの補助対象かどうかは加算やコストに直結し、介護ソフト選びの必須軸になります。制度対応は「あると便利」な付加機能ではなく、収入や導入費用に関わる選定要素だからです。

LIFE(科学的介護情報システム)は、利用者の状態やケアの内容を入力し、フィードバックを得る厚生労働省の仕組みで、LIFEへのデータ提出は一部の加算の算定要件になっています。利用には電子請求受付システム(介護)のID・パスワードの設定が必要で、利活用の手引きは令和6年度介護報酬改定に対応した版が公開されています(厚生労働省 科学的介護情報システム(LIFE)について、2026年6月時点)。加算を算定する方針であれば、介護ソフトがLIFE連携に対応しているかは確認すべき軸になります。

導入費用の面では、介護記録ソフトやICT機器は介護テクノロジー導入支援事業の補助対象になり得ます。この制度は都道府県が年度ごとに募集する形を取り、申請区分に「ICT等」が設けられています。例えば新潟県では令和7年度の介護テクノロジー導入支援補助金を募集し、ICT等の申請一式や業務改善計画書の様式を公開しています(新潟県 令和7年度介護テクノロジー導入支援補助金、2025年12月更新)。

補助の有無・補助率・上限額は年度や自治体によって異なり、予算上限に達すると受付が締め切られる運用です。補助金の活用を視野に入れるなら、選定と並行して所管の都道府県・市区町村の窓口で最新の募集内容を確認することが欠かせません。なお、個別の加算要件や補助の適否は制度の解釈が関わるため、最終的な判断は所管窓口や専門職に確認することをおすすめします。

導入で失敗しないための確認手順(無料体験の活用)

無料体験では、入力負担・現場定着・既存業務との二重管理の有無を検証すると、導入後の失敗を防ぎやすくなります。製品の機能一覧だけでは、自施設の現場で本当に使えるかは判断できないためです。

介護ソフト導入でよく起きる失敗は、大きく3つに整理できます。1つ目は、操作が複雑で現場に定着せず、結局使われなくなるケースです。2つ目は、ソフトと紙運用や既存システムを併用してしまい、二重管理でかえって業務が増えるケースです。3つ目は、月額の安さだけで選んだ結果、利用者数の増加や追加オプションで想定より総コストが上がるケースです。いずれも、導入前の検証で防げる余地があります。

無料体験で検証すべき5項目

多くの製品が無料体験やデモを用意しています。カイポケは2か月の無料体験、トリケアトプスは最大3ヶ月、まもる君クラウドは60日間、carebase(ケアベース)も無料体験・デモを提供しています(各社公式、2026年6月時点)。この期間に、次の5項目を検証すると失敗を防ぎやすくなります。

  • 入力負担: 現場の職員が、説明なしで記録入力までたどり着けるか
  • 現場定着: PC操作に不慣れな職員でも、日常業務の中で無理なく使い続けられるか
  • 二重管理の有無: 既存の紙運用や他システムを完全に置き換えられ、併用が発生しないか
  • デバイス対応: タブレット・スマホで、移動先や夜勤帯でも入力できるか
  • サポートの実感: 操作の不明点に、電話・チャット・訪問などで迅速に対応してもらえるか

PC操作に不慣れな職員が多い小規模デイサービスや訪問系の現場では、特に「説明なしで入力にたどり着けるか」が定着の分かれ目になります。実際、現場の使いやすさを追求したRehab Cloudでは、入力文字数を60%削減し、ある事業所で残業時間が従来の5分の1になった事例が公開されています(Rehab Cloud公式、2026年6月時点)。比較軸では、機能の多さより「現場の誰でも使えるか」が定着を左右することを示しています。

無料体験は「機能を眺める期間」ではなく「自施設の現場で二重管理が起きないかを検証する期間」として使うことが、導入後の失敗を避ける近道になります。

記録・申し送り・教育を一元化するなら|carebase(ケアベース)の対応領域

記録・申し送り・動画マニュアル・多言語を一画面で扱えるかは、転記や教育の手間に影響する評価軸です。機能が分散したツールを併用すると、同じ情報を複数の場所に入力する手間や、教育のたびに人手がかかる負担が残るためです。

紙の介護記録や分散したツールでは、記録の転記、申し送りの口頭伝達、新人教育の都度対応に時間がかかり、残業や情報共有の漏れの一因になりやすい業務構造があります。記録から申し送り・教育までを一つの画面で扱えるかという軸で比べると、機能が分散したツールより一元化型のほうが、転記や引き継ぎの手間を減らせます。

carebase(ケアベース)は、介護記録・申し送り・動画マニュアル(教育)・11か国語の翻訳を一画面で一元化するクラウド型の業務支援システムです。記録漏れ防止のアラート、複数シフト・拠点間のリアルタイム共有、動画・画像での手技マニュアル共有に対応し、PC・タブレット・スマートフォンから利用できます。料金は記録システム・マニュアルシステムが各月額30,000円、両方の利用で月額45,000円、初期費用0円キャンペーンを実施しています。特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・グループホーム・デイサービス・訪問介護に対応し、導入実績は100社以上です。

ただし、料金の軸では従量課金型や低価格帯の月額固定型に、より安価な選択肢があります。デイサービスのリハビリ計画書を中心に効率化したい場合はRehab Cloudのような特化型が、訪問看護中心ならiBowのような特化型が、それぞれの業務に合致します。比較軸ごとに適する製品は異なり、carebase(ケアベース)が強いのは「記録・申し送り・教育の一元化と外国人スタッフ向けの多言語対応」という領域です。記録・申し送り・教育の分断や、外国人スタッフの教育標準化が自施設の課題であれば、機能・対応領域を資料で確認したうえで候補に加えるのが選び方として合理的です。導入後に他社からの移行を検討する場合は、介護ソフト乗り換えガイド(システム移行の手順とデータ引継ぎ)でデータ引き継ぎの手順を確認できます。

記録・申し送り・教育の一元化はcarebase(ケアベース)の機能で対応できます。

よくある質問(FAQ)

介護ソフトの費用相場はどのくらいですか?

クラウド型介護ソフトの月額は、料金を公開している製品で約3,000〜45,000円超と幅があります(各社公式、2026年6月時点)。料金体系は従量課金型・月額固定型・使用権パック型に分かれ、同じ規模でも総コストが異なります。月額の数字だけでなく、契約期間・追加課金・機能範囲を含めた総コストで比較することが重要です。

介護ソフトの導入に補助金は使えますか?

介護記録ソフトやICT機器は、介護テクノロジー導入支援事業の補助対象になり得ます。この制度は都道府県が年度ごとに募集し、申請区分に「ICT等」が設けられています(新潟県 令和7年度の例)。補助率・上限額は年度・自治体で異なり、予算上限に達すると受付が締め切られるため、所管窓口での最新確認が必要です。

小規模事業所でも大手・高シェアの介護ソフトを選んで問題ありませんか?

高シェアの製品はサポートや制度対応の安心感がありますが、小規模事業所には機能過多・高コストになる場合があります。利用者数に連動する従量課金型や、機能を絞った低価格帯の製品が小規模向けに存在するため、シェアの高さだけでなく規模・サービス種別への適合を確認することが大切です。

介護ソフトの無料体験では何を確認すればよいですか?

入力負担・現場定着・既存業務との二重管理の有無・デバイス対応・サポートの実感の5項目を検証するのがおすすめです。特に「現場職員が説明なしで入力までたどり着けるか」「紙運用を完全に置き換えられるか」を確認すると、導入後の非定着や二重管理を防ぎやすくなります。

2026年の介護報酬改定後、介護ソフトを見直すべきですか?

LIFEへのデータ提出が一部加算の算定要件になっているため、加算を算定する方針であればLIFE連携への対応を確認することが必要です(厚生労働省 LIFEについて、2026年6月時点)。制度改定時のアップデートが料金内で自動反映される製品かどうかも、見直しの判断材料になります。

まとめ:自施設の基準で選ぶために

介護ソフトは製品数が多く料金体系も多様ですが、対応サービス種別・料金体系・機能の強み・無料体験・実績/サポートの5軸で自施設の業務に照らせば、候補を現実的に絞り込めます。費用は月額の数字ではなく料金体系の型を踏まえた総コストで比べ、シェアの高さは安心材料の一つとしつつ規模適合を別途確認することが、過剰投資と非定着を避けるポイントです。LIFEや補助金などの制度対応を選定軸に組み込み、無料体験で現場定着と二重管理の有無を検証すれば、導入後の失敗は大きく減らせます。最後は、自施設で最も時間がかかっている工程に強い製品はどれかという基準で判断するのが、後悔しない選び方につながります。

申し送りを電子化して効率化するならcarebase(ケアベース)

介護記録・申し送り・動画マニュアル(教育)・11か国語の翻訳を一画面で一元化したい施設は、carebase(ケアベース)が選択肢になります。記録漏れ防止アラートや複数シフト・拠点間のリアルタイム共有に対応し、特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・グループホーム・デイサービス・訪問介護で導入実績は100社以上です。料金は記録/マニュアルが各月額30,000円、両方で月額45,000円、初期費用0円キャンペーンを実施しています。

介護ソフトの導入や見直しをご検討中の方は、まずは情報収集から始めてみませんか。
carebase(ケアベース)では、現場に定着する介護記録システムとして、多くの事業所でご活用いただいています。
費用や機能、導入事例について詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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