2026.10.27
介護で使えるAI議事録9選|会議の様式に合うツールの選び方
介護の会議で使うAI議事録は、委員会や担当者会議の様式で下書きを作れるかと、利用者の情報を学習に使わず保管先が示されているかを見て選びます。あわせて、職員が元の発言を確かめて確定できるかも確認します。介護の会議で使える9つのサービスを同じ項目で並べた比較表と、年間の録音時間から料金を見積もる方法、候補を絞って資料や問い合わせで確かめ、次の委員会から使い始める進め方を紹介します。
委員会の議事録を様式に沿った下書きから作りたい方は
CareBase(ケアベース)AI議事録の資料をダウンロード
介護で使えるAI議事録を選ぶときに確認したい3つのポイント
介護の会議でAI議事録を使うときは、会議の様式・データの扱い・職員が確かめる仕組みの3点で候補を絞ります。AI議事録は、会議の録音を文字に起こし(書き起こし)、話した人ごとに分け(話者分離)、要点をまとめる(要約)サービスです。介護向けには、会議の種類ごとの様式で下書きを作るものがあります。料金と無料で試せる範囲は、3点で残った候補の中で比べます。
1. 委員会や担当者会議の様式で下書きを作れるか
介護向けのAI議事録は、施設の委員会やカンファレンスの様式を持つものと、居宅のサービス担当者会議・支援経過・モニタリングの帳票を作るものに分かれます。そのため、自施設で作る議事録の会議が、各サービスの対応する会議に入っているかが最初の確認点です。書き起こしだけを出すツールや汎用の生成AIでは、話し合いの文字を議題・検討内容・決定事項などの欄へまとめ直す作業が担当者に残ります。
たとえば特養で、身体拘束・感染対策・事故防止・虐待防止の委員会とケアカンファレンスの議事録を職員が持ち回りで作る場合、委員会ごとに検討する項目が違います。この場合は、会議の種類を選ぶと様式が切り替わるか、施設での呼び方に変えたり独自の委員会を足したりできるかまで確かめておくと安心です。居宅介護支援事業所でサービス担当者会議と支援経過を中心に作る場合は、その帳票の形式で要約できるサービスを選びます。
2. 利用者の情報を学習に使わず、保管先が示されているか
議事録には利用者の名前や病状が入ります。そのため、入力した音声や文字をAIの学習に使わないことと、データの保管先が公式サイトや契約書に書かれているかを見ます。個人情報保護委員会は、個人データを含む内容を生成AIに入力する場合、提供事業者がそのデータを機械学習に利用しないこと等を十分に確認するよう求めています(個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等」)。公式サイトに記載がないサービスは、問い合わせで確かめてから候補に残します。
3. 職員が元の発言を確かめて確定できるか
AIの下書きを職員が確かめるときは、要約から元の発言に戻れるかと、誰がいつ直したかの履歴が残るかを見ます。AIの書き起こしや要約には誤変換や話した人の取り違えが起こりうるため、職員が元の発言と照らして直す工程は欠かせません。要約から元の発言へすぐ戻れれば、録音を最初から聞き直す必要はありません。直した人と日時が履歴に残れば、後から読む職員も確定までの経緯をたどれます。各サービスの該当する機能は、次の比較表の「下書きを確かめる機能」の列で比べられます。
3点のどれを重く見るかは、自施設で議事録をとる会議の種類と、議事録に利用者の名前が入るかで決まります。まず自施設で議事録をとる会議が各サービスの対応する会議に入っているかを見ると、候補は大きく絞れます。
介護の会議で使えるAI議事録9選の比較表と特徴
介護の会議で使えるAI議事録は、施設の委員会やカンファレンスの様式を持つものと、居宅のサービス担当者会議や支援経過の帳票を作るものに分かれます。ほかに、業種を問わない汎用のものもあります。料金の決まり方と無料で試せる範囲も、サービスごとに違います。
下の表は、選ぶときの3点に料金と無料で試せる範囲を加えた5項目で、9つのサービスを各社の公式サイトの記載どおりに並べました。確認できなかった項目は「公式サイトに記載なし」と書き、掲載順は評価の順位ではありません。
※各サービスの情報は2026年10月時点に公式サイト記載の情報です
| サービス | 主な対象の会議・様式 | 下書きを確かめる機能 | データの保管・学習利用・閲覧範囲 | 料金 | 無料で試せる範囲 |
|---|---|---|---|---|---|
| CareBase(ケアベース)AI議事録 | 法定委員会・カンファレンス・サービス担当者会議などの様式(呼び方の変更・独自委員会の追加が可能) | 要約から元の発言を開ける・編集した人と日時、変更前後の履歴 | 国内(東京・大阪)で完結・AIの学習に使わない・議事録は施設内全員か作成者と施設管理者のみを選べる(書き起こし全文は作成者と施設管理者のみ) | 録音1時間500円(税抜)・初期費用なし | 14日間・録音20時間まで |
| noman | サービス担当者会議・モニタリング記録・委員会議事録(行政や法人が指定するフォーマット) | 公式サイトに記載なし | 公式サイトに記載なし | 初期費用0円・1時間単位の従量課金(期間限定)と定額プラン(金額は問い合わせ) | 問い合わせ(期間・条件の記載なし) |
| ながらかいご議事録 | 担当者会議・各種委員会(議事録の種類別テンプレート) | 話者ごとの文字起こし・出席者の記録・PDF書き出し | 公式サイトに記載なし(運営会社がISO/IEC 27001認証を取得) | 1事業所月4,980円(税込)・人数と端末数で変わらない | 契約後2週間 |
| NexWell AINote | 朝礼・夕礼、チーム会議・委員会など(テンプレートを施設で作成) | 監査ログ(プレミアムプラン) | AIの学習に使わない(保管場所・閲覧範囲は記載なし) | フリー0円(月5時間まで)/プレミアム1人月1,000円(税抜・最低5名) | フリープラン |
| AI介護議事録作成(カナミック) | サービス担当者会議・ケアカンファレンス(議事録の草案) | スタッフが確認・追記・調整(具体的な機能は記載なし) | 公式サイトに記載なし | 公式サイトに記載なし | 公式サイトに記載なし |
| ミルモレコーダー | 支援経過記録・サービス担当者会議・モニタリングなどの帳票 | 編集機能・エクスポート機能 | 国内のみに保存(学習利用・閲覧範囲は記載なし) | 1名月5,000円(キャンペーン価格・月40時間・消費税は別途) | 7日間・3時間 |
| むすぼなAI | サービス担当者会議・事業所内会議の議事録、ケアプラン・アセスメント | 公式サイトに記載なし | 法人ごとのクラウド環境(学習利用・閲覧範囲は記載なし) | 初期費用3,980円または39,800円(税抜)+文字量に応じた従量 | 公式サイトに記載なし |
| スタンドLM | 訪問看護・訪問介護・居宅介護支援の記録、サービス担当者会議の議事録 | リスクのある発言の自動ハイライトと保存 | 暗号化して保存・一定期間で削除(学習利用・閲覧範囲は記載なし) | 初期費用30,000円+1人月3,000円(税抜) | 最大14日間・5名まで |
| Rimo Voice | 業種を問わない会議(法人プランの有料オプションのカスタムテンプレートで担当者会議録などに対応) | 監査ログ | 日本国内で保管・AIの学習に使わない・閲覧・編集権限の管理 | プロ1ユーザー月4,950円・チーム月6,600円(税込)・法人プランは見積もり | 7日間 |
出所: 各社公式サイトの料金・機能ページに基づき編集部作成。料金・機能は変わることがあるため、申し込み前に各社の公式サイトで確認してください。
作る議事録の会議と施設の条件で分けると、先に比べる候補は次のとおりです。
- 施設の法定委員会やカンファレンスの議事録を様式ごとに残したい: 委員会の様式を持つCareBase(ケアベース)AI議事録、ながらかいご議事録、noman
- 居宅介護支援や訪問系で、支援経過やモニタリングまで音声から作りたい: 帳票の形式を持つミルモレコーダー、スタンドLM、むすぼなAI
- カナミッククラウドサービスで記録を管理している: 同じソフトの中で完結するAI介護議事録作成
- 費用をかけずに小さな会議から試したい: NexWell AINoteのフリープラン
- 介護以外の会議も同じツールで記録したい: Rimo Voice
作る議事録の会議を上の条件に当て、表のデータの扱いの列で絞り込むと、資料や問い合わせで確かめる候補は多くても3つに絞れます。
1. CareBase(ケアベース)AI議事録
CareBase(ケアベース)AI議事録は、会議の種類を選ぶと、法定委員会・カンファレンス・サービス担当者会議など19種類の会議の様式に沿った下書きをAIが作ります。施設ごとに呼び方を変えたり独自の委員会を足したりもできますが、すべての施設に19種類すべての開催義務があるわけではなく、開催・記録の要件は施設種別や適用される基準で異なります。AIが作るのは下書きで、職員が元の発言を開いて確かめ、確定します。データは国内で完結し、AIの学習には使いません。料金は録音1時間500円(税抜)で、初期費用はかかりません。法定委員会とカンファレンスの議事録を様式ごとに残したい施設の候補になります。
議事録の新規作成画面。会議種別を選ぶと、その会議の様式のテンプレートが決まる(出所: CareBase(ケアベース)AI議事録 製品画面)
2. noman
nomanは、サービス担当者会議・モニタリング記録・委員会議事録などを、行政や法人が指定するフォーマットで作るサービスです。オフライン録音のできるMac・Windowsアプリもあります。確かめる機能とデータの扱いは公式サイトに記載がないため、問い合わせで確かめます。初期費用は0円で、1時間単位の従量課金(期間限定)と定額プランがあり、金額と無料で使う条件は問い合わせです。法人が決めたフォーマットで記録をそろえたい事業所が選びやすいサービスです。
3. ながらかいご議事録
ながらかいご議事録は、担当者会議や各種委員会の録音から、議事録の種類別のテンプレートで清書した議事録を作ります。文字起こしは話した人ごとに分かれ、PDFで書き出せ、施設ごとの略語も登録できます。データの保管先と学習利用は公式サイトに記載がありません(運営会社はISO/IEC 27001認証を取得)。料金は1事業所月4,980円(税込)で職員や端末を増やしても変わらず、契約後2週間の無料期間があります。議事録を作る職員が多い事業所ほど、人数で料金が変わらない点を生かせるサービスです。
4. NexWell AINote(旧オトノート)
NexWell AINoteは、朝礼・夕礼や委員会、ヒヤリハット報告などのテンプレートを施設で作り、AIへの指示で出力の形を調整できる議事録アプリです。入力した音声はAIの学習に使いません。プレミアムプランには、誰がいつどの操作をしたかを残す記録(監査ログ)がありますが、保管場所と閲覧範囲は公式サイトに記載がありません。フリープランは月5時間まで0円(個人での利用向け)、プレミアムプランは1人月1,000円(税抜・最低5名)です。費用をかけずに小さな会議から試したい職員が始めやすい料金です。
5. AI介護議事録作成(カナミッククラウドサービス)
カナミックネットワークのAI介護議事録作成は、2026年3月に介護ソフト「カナミッククラウドサービス」に加わった機能です。サービス担当者会議やケアカンファレンスの録音から議事録の草案を作り、スタッフが確認・追記・調整します。処理はソフトの中で完結しますが、確かめる機能の詳細、データの扱い、料金、無料で試せる範囲は公式サイトに記載がありません。すでにカナミッククラウドサービスで記録を管理している事業所なら、同じソフトの中で試せる候補です。
6. ミルモレコーダー
ミルモレコーダーは、支援経過記録・サービス担当者会議・モニタリング・課題分析標準項目(23項目)などの帳票形式で要約を作り、介護ソフトへの自動転記(オプション)にも対応します。データは国内のみに保存され、編集機能はありますが、元の発言に戻る機能は公式サイトに記載がありません。有料プランは月5,000円(キャンペーン価格・月40時間・1名1アカウント)で、消費税は別途かかると特定商取引法に基づく表記に書かれています。7日間・3時間まで無料です。訪問や面談の記録まで音声から作りたいケアマネジャーに合います。
7. むすぼなAI
むすぼなAIは、サービス担当者会議や事業所内の会議の議事録に加え、ケアプランやアセスメントも作る介護・医療向けのAIで、法人ごとにクラウド環境を用意しています。料金は初期費用(通常コース39,800円・居宅向けコース3,980円、税抜)と文字量に応じた従量課金で、公式サイトにはサービス担当者会議議事録1件5円の例があります。確かめる機能と無料で試せる範囲は公式サイトに記載がありません。議事録とケアプランをまとめてAIで下書きしたい法人の候補になります。
8. スタンドLM
スタンドLMは、訪問看護・訪問介護・居宅介護支援の記録を会話から作るAIで、2026年2月にサービス担当者会議の議事録を作る機能が加わりました。リスクのある発言を自動でハイライトして保存し、データは暗号化して一定期間で削除されますが、学習利用と閲覧範囲は公式サイトに記載がありません。料金は初期費用30,000円とスタッフ1人月3,000円(税抜)で、最大14日間・5名まで無料です。訪問記録とサービス担当者会議をまとめて扱いたい訪問系の事業所に向きます。
9. Rimo Voice
Rimo Voiceは業種を問わない汎用のAI議事録です。担当者会議録など施設の様式に合わせるカスタムテンプレートは、法人プラン(11アカウントから・料金は見積もり)の有料オプションです。データは日本国内で保管してAIの学習には使わず、監査ログと閲覧・編集権限の管理があります。料金はプロプラン1ユーザー月4,950円、チームプラン月6,600円(税込)で、7日間の無料トライアルがあります。介護の会議と法人の経営会議を同じツールで記録したい法人に合い、施設の様式に合わせるなら比べる料金は法人プランの見積もりです。
料金は録音時間・事業所・人数のどれで決まるか
AI議事録の料金は、録音時間や文字量に応じた従量制、事業所ごとの定額、使う人数ごとの月額のどれかで決まります。そのため、まず自施設で議事録をとる会議の時間を出してから比べます。月額の表示だけを並べても、時間の上限や人数の条件が違うため、そのままでは比べられません。
料金の決まり方の4つの型
9つのサービスを料金の決まり方で分けると、次の4つの型になります。
| 料金の決まり方 | 該当するサービス |
|---|---|
| 録音時間や文字量に応じた従量制 | CareBase(ケアベース)AI議事録(録音時間)、noman(録音時間・期間限定。定額プランもあり)、むすぼなAI(文字量) |
| 事業所ごとの定額 | ながらかいご議事録 |
| 使う人数ごとの月額 | スタンドLM、NexWell AINote(プレミアムプラン)、Rimo Voice |
| 人数ごとの月額+月の時間の上限 | ミルモレコーダー |
出所: 各社公式サイトの料金ページに基づき編集部作成。AI介護議事録作成(カナミック)は公式サイトに料金の記載がありません。
従量制は録音しない月の負担が小さく、事業所ごとの定額は職員や端末を増やしても月額が変わりません。
会議の回数と時間から年間の録音時間を出す
年間の録音時間は、次の手順で出します。
- 議事録をAIで作りたい会議を書き出す
- 1回の時間に年間の回数を掛けて、年間の録音時間を出す
- 録音時間で決まるサービスは「時間×単価」、定額・人数ごとのサービスは「月額×12か月(×人数)」に当てはめる
- 出した年額を並べて、資料や問い合わせで確かめる候補を絞り込む
特別養護老人ホームの運営基準(施設が守る人員・設備・運営のルールを定めた厚生労働省令)は、身体的拘束等適正化検討委員会を3か月に1回以上開くよう定めています(指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準 第11条)。この委員会は、身体拘束をなくすための対策を話し合う会議のことです。この委員会を1回1時間で年4回録音すると、年間の録音時間は4時間です。委員会の開催頻度は施設の種類や基準の改正で変わることがあるため、最新の基準を確認してください。施設が開く委員会の種類と開催頻度は、介護施設の委員会の設置義務で一覧にしています。
年4時間の録音で比べた各サービスの年額
下の表は、1事業所で職員1人が録音と議事録づくりを担当し、上の例の年4時間を録音する場合の年額です。税の表記は各社の公式どおりで、月額のサービスは月払い×12か月で計算しました。
| サービス | 年4時間を録音した場合の年額 | 計算のもとにした公式の料金 |
|---|---|---|
| CareBase(ケアベース)AI議事録 | 2,000円(税抜) | 録音1時間500円×4時間 |
| ながらかいご議事録 | 59,760円(税込) | 1事業所月4,980円×12か月 |
| Rimo Voice(プロプラン) | 59,400円(税込) | 1ユーザー月4,950円×12か月(施設の様式に合わせるカスタムテンプレートは法人プランの有料オプション) |
| ミルモレコーダー | 60,000円(消費税別) | 月5,000円(キャンペーン価格)×12か月 |
| スタンドLM | 初年66,000円(税抜) | 初期費用30,000円+1人月3,000円×12か月 |
| NexWell AINote | フリープラン0円/プレミアムプラン60,000円(税抜) | フリーは月5時間まで(個人での利用向け)、プレミアムは1人月1,000円×最低5名×12か月 |
| むすぼなAI | 初期費用3,980円または39,800円(税抜)+従量 | 入力・出力した文字量に応じた従量課金 |
| noman | 公式サイトに金額の記載なし | 1時間単位の従量課金(期間限定)と定額プラン |
| AI介護議事録作成(カナミック) | 公式サイトに金額の記載なし | 公式サイトに料金の記載なし |
出所: 各社公式サイトの料金ページに基づき編集部作成
※各サービスの情報は2026年10月時点に公式サイト記載の情報です
年4時間のように録音時間が少ない施設では、使った分だけ払う料金や無料プランが安くなります。録音時間が多い施設では、事業所ごとの定額のように録音時間で金額が変わらない料金のほうが安くなります。たとえば月10時間録音すると、CareBase(ケアベース)AI議事録は月5,000円(税抜)となり、ながらかいご議事録の月4,980円(税込)を上回ります。NexWell AINoteのフリープランは月5時間までの個人向けのため、委員会の議事録を職員で共有するなら、比べる額はプレミアムプランの年60,000円(税抜)です。自施設の年間の録音時間を各社の料金の式に当てはめると、どのサービスが安いかは施設ごとに決まります。
AIに任せられる範囲と、職員が確認する箇所
AIが担えるのは会議の書き起こしと、様式に沿った要約の下書きまでで、議事録として確定するのは職員です。個人情報保護委員会も、生成AIの応答結果には不正確な内容が含まれることがあると注意を促しています(個人情報保護委員会 注意喚起 別添1)。
下書きを確かめるときは、次の4つを元の発言と照らします。
- 利用者名・職員名・薬や病名などの固有名詞と数値
- 決まったこと、その担当と期限
- 話した人の取り違え
- 話していない内容が足されていないか
決まったことを「誰が・何を・いつまでに」で書くなど、確定前に整える議事録の書き方は、介護施設の議事録の書き方で詳しく解説しています。
たとえば、夜間の転倒について「今月2回」と話した箇所が下書きで「3回」になっていれば、再発防止策を話し合った前提が変わってしまいます。どのサービスでも確認の工程はなくならないため、比べる観点は確認の手間を減らせる仕組み、つまり要約から元の発言に戻れるかと、修正の履歴が残るかです。確定した議事録を誰が承認し、どう回覧するか(押印や回覧の流れ)も、施設のいつものやり方に合わせて先に決めておきます。AIを介護の現場で使える場面の全体像は、介護AIでできること・できないことにまとめました。
利用者の個人情報を預ける前に契約で確かめること
利用者の名前や病状が入る議事録をAIに預ける前に、入力した内容を学習に使わないことと、データの保管先と安全管理の内容を公式サイトや契約書で確かめます。議事録を読める職員の範囲をどう設定できるかも、あわせて確認します。判断に迷う点の確認先は、施設の個人情報の担当者や法人の方針です。
入力した内容を機械学習に使わないか
個人情報保護委員会の注意喚起は、別添1で、本人の同意なく個人データを含む内容を生成AIに入力する場合を取り上げています。そのデータが応答の出力以外の目的で扱われると、個人情報保護法に違反することとなる可能性があるとしています。CareBase(ケアベース)は、利用者の名前や病状が入る議事録を扱う以上、この確認はサービスを選ぶ段階で済ませるべきだと考えています。比較表の「データの保管・学習利用・閲覧範囲」の列で学習利用の記載がないサービスは、問い合わせで確かめるまで、利用者の名前が入る会議には使いません。
データの保管先と、委託先としての安全管理
医療・介護関係事業者が個人データの取扱いを外部に任せるときは、任せた先に安全管理の措置を守らせるよう監督する必要があり、その監督には安全管理の内容を委託契約に盛り込むことも含まれます(医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス)。委員会をテレビ電話装置などで開くときも、同じガイダンスなどを守るよう厚生労働省の解釈通知が求めています。AI議事録に会議の音声を預けると、個人データの取扱いを外部に任せることになります。そのため契約前に書面で確かめたいのは、保管先が国内か、暗号化されるか、音声や議事録をいつ削除するかの3点です。
議事録と書き起こしを読める職員の範囲
第263回社会保障審議会介護給付費分科会の資料3に掲載された解釈通知は、虐待等の事案は事情が複雑かつ機微であるため、一概に従業者に共有されるべき情報とは限らないとしています。委員会によっては、議事録や書き起こし全文を全職員に開かない方がよい議題があるため、読める人を設定できるかも確認したい点です。比較表の「データの保管・学習利用・閲覧範囲」の列で確かめ、記載がないサービスは問い合わせで確かめます。
個人情報の扱い全体と記録の管理については、介護施設における個人情報保護と記録管理もあわせて確認してください。「セキュリティ対策あり」という表示だけで決めず、学習に使わないこと・保管先・読める範囲の3点を書面で確かめてから、利用者の名前が入る会議に使います。
次の会議から試すときの進め方
資料や問い合わせで候補を絞ったら、次に開く委員会など1〜2つの会議から使い始めます。録音することを参加者に伝えたうえで、下書きを誰がどう確かめるかを先に決めておきます。会議を絞れば、少ない録音時間で下書きの出来と確認の手間を見極めるのも難しくありません。
試す会議を決め、録音することを参加者に伝える
最初に試す会議は、次に開く委員会やユニット会議のように、職員だけで開くものが適しています。利用者の名前が出る委員会で試すのは、学習に使わないことと保管先を確かめたサービスに限ります。慣れてから、利用者や家族が参加する会議に広げます。医療・介護関係事業者向けのガイダンスは、個人情報の利用目的をあらかじめ公表するか本人に通知・公表することを求め、公表の方法として事業所内の掲示やホームページへの掲載を挙げています(医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス)。利用者や家族が参加する会議では、録音することと目的を事前に伝え、施設の個人情報の取扱い方針に沿って進めます。
導入前に確かめる4つのこと
導入前には、次の4つを資料や問い合わせ、自施設の会議で確かめます。
- 自施設の会議の様式で下書きが出るか(会議の種類や呼び方を施設に合わせられるか)
- 画面のロックや通信の途切れで録音が止まらないか(公式サイトに条件の記載があるサービスは一部に限られるため、問い合わせで確かめ、自施設の端末でも確かめる)
- 下書きの確認と修正に何分かかるか
- 自施設の年間の録音時間を当てはめた年額が、予算に収まるか
使い始める前に、確定した議事録を職員へどう届けるかも決めておきます。運営基準は、身体的拘束等適正化検討委員会の結果を介護職員その他の従業者に周知徹底するよう定めています(特養の運営基準 第11条)。回覧に加えて、決まったことを申し送りで伝えるか研修で扱うかまで決めておけば、周知が回覧だけで終わりません。CareBase(ケアベース)は介護記録・申し送り・動画マニュアルを使った職員教育をクラウドで一元化しており、委員会で決めた手順を申し送りで共有し、研修で職員に届ける運用に使えます。
委員会で決めたことを申し送りや研修で周知したい方は
CareBase(ケアベース)のサービス資料を見る
介護の議事録をAIで作ることについてよくある質問
無料のChatGPTやGeminiで介護の議事録を作ってもよいですか?
利用者の名前や病状を入れる前に、入力した内容がAIの学習に使われない設定か、法人として契約して使えるサービスかを確かめます。学習利用を確かめる点は、無料の生成AIでも介護向けのAI議事録と変わりません。汎用の生成AIでは、書き起こしを委員会の様式へまとめ直す作業も担当者に残ります。
介護の会議をAIで録音するとき、利用者や家族に伝える必要はありますか?
利用者や家族が参加する会議では、録音することとその目的を会議の前に伝えてから始めます。会議の案内に録音して議事録づくりに使うことを書いておき、冒頭でも一言添えると伝え漏れがありません。同意の取り方など迷う点は、施設の個人情報の取扱い方針を確かめ、法人の個人情報の担当者に相談します。
AIで作った介護の議事録を運営指導に備えて残すときは、何を確かめますか?
職員が内容を確認して確定した版を施設の議事録として保管し、運営指導で求められる記録の内容は所管の自治体(指定権者)の資料で確かめます。残すのは確定した版で、AIの下書きのままのものは議事録として扱いません。記録をどれだけの期間保管するかは、介護記録の保管期間で詳しく解説しています。
委員会の議事録だけに、CareBase(ケアベース)AI議事録を使えますか?
使えます。会議の種類で委員会を選ぶと、その委員会の様式に沿った下書きをAIが作り、職員が元の発言を確かめて確定します。料金は録音した分だけで、使わない月は0円です。初期費用と最低利用料金もかからないため、次の委員会1回分から使い始められます。
介護の会議の議事録づくりを短くするならCareBase(ケアベース)AI議事録
議事録づくりの道具を選ぶ基準は、会議の様式で下書きを作れるか、利用者の情報を学習に使わないか、職員が元の発言を確かめられるかの3点です。CareBase(ケアベース)は、議事録を持ち回りで作る施設では会議後にメモを文章へ直して様式に整える作業に時間がかかると見て、その作業を録音からの下書きに置き換えるAI議事録を用意しています。
CareBase(ケアベース)AI議事録はCareBase(ケアベース)の機能の一部ですが、本体を導入していない施設でも単独で導入できます。会議を録音して会議の種類を選ぶとその様式に沿った下書きをAIが作り、職員は要約の各項目から元の発言を開いて確かめ、修正して確定します。編集した人・日時・変更前後の内容は履歴に残り、確定した議事録は編集できず、確定の取り消しも施設管理者だけが行えて履歴に残ります。確定した版は押印欄付きPDFで回覧できます。1時間の会議の議事録づくりは、従来40分〜1時間かかっていたものが、AI議事録の利用時は5〜10分程度になる目安です。導入検討施設へのヒアリングに基づく目安で、会議内容や録音環境、確認・修正量により異なります。AIが作るのは下書きのため、職員の確認・修正・確定は欠かせません。
確定済みの議事録画面。要約の各項目にある「根拠」から元の発言に戻れ、最終編集者・最終確定者の欄と操作履歴のタブで誰が直したかを確かめられる。画面は虐待防止委員会のもの(出所: CareBase(ケアベース)AI議事録 製品画面)
データは国内(東京・大阪)で完結し、通信時・保存時とも暗号化され、AIの学習には使いません。議事録を読める範囲は「施設内全員」か「作成者と施設管理者のみ」から選べ、書き起こし全文は作成者と施設管理者だけが読めるため、虐待防止の委員会のように読む人を絞りたい議題にも合わせられます。料金は録音1時間あたり500円(税抜)で、編集・閲覧・保管は無料、初期費用と最低利用料金はかかりません。
AIの下書きを職員が確定する使い方で、法定委員会やカンファレンスの議事録を持ち回りで作り、印刷して承認印をもらう回覧を続けている施設に向いています。本体をまだ使っていないが、議事録づくりだけを先に軽くしたい施設も対象です。資料はサービスサイトのフォームにメールアドレスを入力すると担当者から届きます。自施設で議事録をとる会議に対応しているかを資料や問い合わせで確かめておけば、次に開く委員会1回分から、録音から下書き、確定までの流れを確かめられます。
録音から議事録の下書き、確定までの流れを確かめたい方は
CareBase(ケアベース)AI議事録の資料を見る
まとめ
介護の会議で使うAI議事録は、会議の様式に合うか、利用者の情報を学習に使わないか、職員が元の発言を確かめて確定できるかで候補を絞ります。料金は年間の録音時間で比べます。AIが担うのは下書きまでで、確定するのは職員です。まず議事録をとる会議と年間の録音時間を書き出し、候補を絞って資料や問い合わせで確かめます。
CareBase(ケアベース)は介護記録・申し送り・職員教育をクラウドで一元化し、その機能の一部のCareBase(ケアベース)AI議事録は録音1時間500円(税抜)で委員会の様式に沿った下書きを作ります。職員の確認と確定を残したまま会議後の清書がなくなれば、担当の職員は次の議題の準備に時間を回せます。
会議後の清書を録音からの下書きに置き換えたい方は
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介護記録や申し送り、職員教育もまとめて見直したい方は
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介護ソフトの導入や見直しをご検討中の方は、まずは情報収集から始めてみませんか。
carebase(ケアベース)では、現場に定着する介護記録システムとして、多くの事業所でご活用いただいています。
費用や機能、導入事例について詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
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